擁壁の地耐力
宅地に作る擁壁の地耐力について
戸建て住宅を建築される際に、こんなご要望はありませんか?
建物を新築するには、建物の基礎も大事ですが、それ以前に建築地の土地本体がしっかりしてないとダメですよね?
しかし!ちょっとまった!
住宅の不同沈下事故のおよそ8割程度が擁壁に係る問題です!
何も考えずに擁壁を作ってしまうと大事になってしまいますよ!
擁壁を作る際に、必要となる地耐力とは
- まずは擁壁の形状
作る場所に応じて色々な形がありますが、大事なのは壊れないか!です!検討しておかないといけない項目としては転倒!活動!沈下!と言われております。
土圧を受ける高さが2mを超える擁壁については関係法令等で安全性の確認と建築許可が必要となります。
また、擁壁本体の構造計算については、建築士さんか開発業者さんのお仕事になりますので、そちらにお伺いしてください。
- 地盤の地耐力測定
平板載荷試験方法は非常に高価で、また、試験時間もたっぷり必要になります。
スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)は、簡易で機動性・迅速性に優れ、金額も安価ですので幅広く利用されております。ただし、地耐力が120KN/m2までの測定となりますので、採用の前に擁壁の荷重を確認することが大事になります。
簡易載荷試験(エレフット)
簡易載荷試験(エレフット)は平板載荷試験の簡易版として開発されました!試験時間も短く、機動力に優れ、また、金額も平板載荷試験よりは安価です。測定できる支持力度は4375kN/m2までですので、宅地の擁壁の地耐力を測定するには最適な試験方法です!
擁壁の計画段階で
宅地の擁壁を作る時に、擁壁の図面が無い…とか、地耐力の確認もしていない…小さい構造物なので大丈夫っ?等をよく聞きます。
高さ1m程の擁壁でも荷重は18KN/m2程度、ちなみに一般的な木造2F住宅は15KN/m2で擁壁は木造2Fより重たいのです。
特に近年では擁壁の地耐力不足によるトラブルのお問合せも増えて来ております。
擁壁が出来上がってしまっては、調査ができなくなってしまいます。出来上がってしまっていても対策は可能ですが、できれば擁壁の計画段階でお問合せください。
ジャパンホームシールド株式会社では建物の不同沈下に対する地盤保証の特約として擁壁特約もご用意しおります。