地盤の評価とセカンドオピニオン

地盤調査の判定、解析について

地盤調査後の解析結果が調査会社によって異なることがよくありますよね?


まずは、戸建て住宅の地盤調査として広く普及しているスウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)から話を進めていきたいと思います。

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・SWS試験の概要

スクリューポイントをつけた鉄棒(ロッド)におもりを段階的に載せていき地盤に貫入させます。このとき、軟らかい地盤の場合はおもりがを載せただけで沈んでいきます。おもりを全部(計100kg)載せても貫入しなくなったらロッドを回転させ貫入させます。硬い地盤ほど貫入させるのに回転数が多くなります。


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これら調査結果を踏まえて解析するのですが、元になるのが国の指針



建築基準法および国交省の告示から地盤に関連する項目は大きく分けて2項目

①長期許容応力度での判断
(調査データから得られる数値からの判断)
長期許容応力度20kN/㎡未満杭基礎
(但し20kN/㎡を超えていても杭基礎を選択しても構わない)


②自沈層での判断
建物の重さは、真下だけではなく、上手のように拡散して地盤に伝わります。一般的な2階建て木造住宅では、基礎底面からおよそ2mで建物荷重はほとんど分散されるとされています。そこで沈下の検討は基礎下2mまでと基礎下2m~5mを分けて検討します。 国交省告示第1113号ではSWS試験の結果、基礎下から2mの位置に1.0kN以下のおもりで自沈する層がある、または基礎下2m~5mの位置に0.5kN以下のおもりで自沈する層がある場合、沈下や変形に対する検討を義務づけています。


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なぜ調査会社で解析結果が異なるケースが発生するのか?

それら2項目を考慮し、建築予定地の成り立ちや地盤的な環境、土質なども加味し
明確に安全、危険と判断出来る地盤は20%から30%程度。
残りグレーゾーン地盤を「安全」かつ「明確」に解析するには各社解釈が違ってきます。
どちらかといえば「安全」側に寄せた判断をする会社が多いのではないでしょうか。

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・ジャパンホームシールド(JHS)の地盤解析について

弊社が加盟しているジャパンホームシールド株式会社での地盤解析は法令、告示に則りかつ独自基準を加味した3ステップにて地盤を判定評価しています。
予め地盤を判断する項目が3項目8要素と示されているため透明性の高い解析と言えます。



【ステップ1】
「地盤の長期許容応力度」は支持力とも言います。
 建物の重さを支える力を地盤が持っているかを
 確認します。

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【ステップ2】
盛土・埋め戻し土の状況、経過年数、締まり具合により安全性を確認します。


【ステップ3】
試験結果、土の種類、沈下量と傾きに対する安全性、近隣の状況などにより安全性を確認します。

安全で安心な地盤提供と経済性を両立させた解析結果をご提案いたします。

SWS試験が普及しだしてから20年あまり、データの蓄積も多くなり解析力も当初と比べ飛躍的に向上しています。
ジャパンホームシールド以外の地盤調査結果で不明点等ありましたら、弊社にて無料で診断(セカンドオピニオン)させていただきます。

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