技術士による専門コラム その①

庭の一部が陥没しているけど大丈夫?

最近、インフラの老朽化が問題となっています。トンネルや橋、下水道などの施設で不具合が見られ、大規模な道路陥没等の事故も発生しています。
今回は「陥没」に焦点をあて、庭や身近な場所で起こるケースについて取り上げます。

1. 陥没が起こる主な原因

1)埋設管の老朽化・破損
地中のパイプが破損して、管の中に土砂が流れ込み空洞ができて、空洞が徐々に広がり陥没が発生する。
(管の位置が深いほど規模が大きくなる傾向があります)


2)掘削部の不十分な締固め
擁壁・浄化槽等の周りで過去に掘削して埋め戻した部分が、きちんと締め固められていない場合、時間の経過とともに地盤が沈下 し陥没が発生する。
(比較的深さは浅い傾向があります)


3)擁壁の裏側からの土砂流出
擁壁の水抜き穴や継ぎ目から、雨水などと一緒に土砂が流れ出し、擁擁壁の水抜き穴や継ぎ目から、雨水などと一緒に土砂が流れ出し、擁壁裏側の土が徐々に減っていき、擁壁の裏側の地盤が沈下する。
(擁壁のすぐ裏に発生し、深さは比較的深い傾向があります)


4)擁壁の変状
擁壁が傾いたり押し出されたりすることで、擁壁背面と地盤に空洞ができ、陥没を引き起こす。
(擁壁の傾きは要注意。また亀裂を伴う場合があり、亀裂の幅にも注意が必要です)


2. こんな場合には専門家に相談してください

 ①陥没の深さが1m以上、または深さが不明な場合。
 ②陥没の近くに建物等があり、影響が及びそうな場合は。
 ③豪雨の後に急に現れたとか、明らかに広がっている場合。

庭の小さな陥没でも、原因によっては大きな被害につながる可能性があります。気になる場合は放置せず、専門家に調査を依頼することをおすすめします。
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令和7年度(公社)地盤工学会四国支部「技術研究発表会」に参加して

本年度の(公社)地盤工学会四国支部の技術研究発表会は,高知県いの町の亀の井ホテル高知で,11月6~7日の2日間開催されました.

 
今回は55件の論文投稿があり,留学生や外国人技術者も含め80名余りが参加し,国際色豊かな発表会となりました.
発表会では活発な質疑応答が行われ,非常に有意義な時間を過ごすことができました.
また,高知開催で事務局活動にも参加し,良い経験ができました.




 
懇親会も行われ,土佐の美味しい料理をつまみに,研究者や技術者および学生が,世代を超えた意見交換ができ,盛会となりました.そのあと,2次会,3次会・・・と長い夜が続いた方々もおられ,楽しい時間を過ごされたと思います.楽しみすぎて,翌日,お疲れ顔の方もちらほらおられました.

最後に,高知港・高知港海岸の防波堤や岸壁など津波対策施設を見学しました.
国土交通省四国地方整備局の高知港湾・空港整備事務所の方のご案内で,南海トラフ巨大地震の揺れや津波にどう対処するか分かりやすく解説頂きました.
また,色々な質問にもご対応いただきました.ありがとうございます.




今回の弊社からの参加者は2名でしたが,弊社は社員に学会への入会や参加を推奨しています.
学会には積極的に参加し,世の中の技術動向の把握,発表スキルの向上や人脈作りなど,将来の技術者の幅を広げる有意義なものにしていきたいと考えています.

宮地 修一



2025年度 ジャパンホームシールドFC全国大会

2025年10月9日 福岡にて行われた「ジャパンホームシールドFC全国大会」が開催され
弊社より明神部長、小笠原部長 2名が参加いたしました。

その中で弊社は以下の賞を受賞することが出来ました。

最優秀模範店 
永年加盟店
フランチャイズ商品販売実績 第1位
店長賞


最優秀模範賞


永年加盟店


フランチャイズ商品販売実績 第一位


店長賞(中四国地区)

このたびは、素晴らしい賞を賜り、誠にありがとうございます。
栄誉あるこの場において受賞のご報告を申し上げること、大変光栄に存じます。

今回の受賞は、ひとえに日頃よりご支援、ご指導を賜っております関係者の皆様、
そして共に努力を重ねてきた弊社の仲間のおかげであり、心より感謝申し上げます。

この賞に恥じぬよう、今後もより一層の努力を重ね、業界の発展に貢献してまいる所存です。

最後になりますが、本日このような素晴らしい式典を開催してくださった主催者の皆様に、
改めて感謝申し上げます。



グラウンドアンカー健全性調査 現場研修会

グラウンドアンカー健全性調査 現場研修会

先日、高知県吾川郡仁淀川町別枝道芝地区にて、小型軽量SAAMジャッキを用いたリフトオフ試験研修会を開催しました。
グラウンドアンカー健全性調査は、供用中のアンカーの状態を把握することにより、アンカーのり面の安全性を評価することを目的として実施される。



今回の現場研修会を実施する道芝地区では、施工済みのグランドアンカーから10本を抽出して残存緊張力を測定し、面的に分布する緊張力の状況を分析することで、アンカー全体の機能と健全性を評価することにあります。

普段なかなか現場作業に立ち会う機会の少ない職員の皆さんに向けて、実際の試験工程や技術を体感してもらい、知識・スキルの向上を図ることを目的としています。





開催地は高知市内から距離のある地域にもかかわらず、当日は多くの方々にご参加いただきました。
主催した弊社としても、多くの技術者の皆さんの熱意を感じることができ、大変励みとなる研修会となりました。

今後もこうした現地研修会を継続的に企画・実施し、微力ながら若手技術者の育成や地域社会への貢献に努めてまいります。
                                                     武市



シェイクアウト訓練を実施しました

いざという時のために

防災の日である9月1日に弊社では毎年恒例の「シェイクアウト訓練(ShakeOut訓練)」を実施しました。

シェイクアウト訓練(ShakeOut訓練)とは

「シェイクアウト訓練(ShakeOut訓練)」は、大地震の発生を想定して行う 地震防災訓練 の一種です。
「地震が来た!」と想定して、すぐに身を守る行動を取る というシンプルな訓練です。
基本行動は国際的に統一されており、

Drop(まず倒れる) – 揺れで転倒しないように姿勢を低くする
Cover(頭を守る) – 机の下などに入り、頭や体を守る
Hold On(しっかりつかまる) – 揺れが収まるまで動かない

という3ステップからなっております。




皆さん上手く出来ているでしょうか。


この訓練の目的は

・突発的に起こる地震に対して とっさに正しい行動ができるかを身につける

・机や家具の位置、避難経路などを 日常の環境で実際に確認 する

・家庭・職場・地域で 防災意識を共有するきっかけ にする

シェイクアウト訓練を行うことによって

1. 防災意識の向上
・実際に「地震が来たらどう動くか」を体験することで、防災意識が高まります。
・普段の生活の中では忘れがちな「地震リスク」を、定期的に意識する機会となります。

2. 正しい行動の定着
・「まず身を守る(しゃがむ・頭を守る・動かない)」という基本行動を繰り返すことで、反射的に行えるようになります。
・誤った行動(すぐ外に飛び出す、机の下に隠れないなど)を防止する効果があります。

3. 職場・学校・地域での役割確認
・一斉に行うことで、組織や家庭内の役割分担を確認できます。
・安全確認・避難誘導・安否確認など、災害時に必要な流れを整理できる効果があります。

みなさんの職場、ご家庭などで一度実施してみるのはいかがでしょうか。



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