庭の一部が陥没しているけど大丈夫?
最近、インフラの老朽化が問題となっています。トンネルや橋、下水道などの施設で不具合が見られ、大規模な道路陥没等の事故も発生しています。
今回は「陥没」に焦点をあて、庭や身近な場所で起こるケースについて取り上げます。
1. 陥没が起こる主な原因
1)埋設管の老朽化・破損
地中のパイプが破損して、管の中に土砂が流れ込み空洞ができて、空洞が徐々に広がり陥没が発生する。
(管の位置が深いほど規模が大きくなる傾向があります)
2)掘削部の不十分な締固め
擁壁・浄化槽等の周りで過去に掘削して埋め戻した部分が、きちんと締め固められていない場合、時間の経過とともに地盤が沈下 し陥没が発生する。
(比較的深さは浅い傾向があります)
3)擁壁の裏側からの土砂流出
擁壁の水抜き穴や継ぎ目から、雨水などと一緒に土砂が流れ出し、擁擁壁の水抜き穴や継ぎ目から、雨水などと一緒に土砂が流れ出し、擁壁裏側の土が徐々に減っていき、擁壁の裏側の地盤が沈下する。
(擁壁のすぐ裏に発生し、深さは比較的深い傾向があります)
4)擁壁の変状
擁壁が傾いたり押し出されたりすることで、擁壁背面と地盤に空洞ができ、陥没を引き起こす。
(擁壁の傾きは要注意。また亀裂を伴う場合があり、亀裂の幅にも注意が必要です)
2. こんな場合には専門家に相談してください
①陥没の深さが1m以上、または深さが不明な場合。
②陥没の近くに建物等があり、影響が及びそうな場合は。
③豪雨の後に急に現れたとか、明らかに広がっている場合。
庭の小さな陥没でも、原因によっては大きな被害につながる可能性があります。気になる場合は放置せず、専門家に調査を依頼することをおすすめします。
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