( 川ってなあに?どんなもの? )
防災教育支援の一環として、9月11日(金)に本山町立吉野小学校へ『理科出前講座』に行ってきました。
吉野小学校は以前から防災教育に精力的に取り組んでおられ、外部講師を招いての防災学習やフィールドワークの他、子どもたち自らが地区ごとに防災マップを作成し、(一社)日本損害保険協会主催の「ぼうさい探検隊マップコンクール」では上位入賞されています。
弊社も(一社)四国地質調査業協会高知支部の一員として、今までにフィールドワーク等を支援させて頂いております。
今回は弊社単独になりますが、
『川ってなあに?』『どんなもの?』
をテーマに、5・6年生12名を対象に、実験を交えた理科の出前講座を行いました。
先生は、技術事業部の宮地と杉原が担当させて頂きました。
それではみなさん!川って身近にあってよく目にしますが、でも、川ってなんでしょう???
みなさんの学校のすぐ側にも吉野川が流れていますよね。
普段は穏やかな川なのに、大雨が降れば茶色く濁った危険な川になってしまいます。
それだけでしょうか・・・。
『川ってなあに?』から授業が開始し、川のはたらきや、変わった川の紹介をしながら授業は進んでいきます。
川の上流・中流・下流ではどんなはたらきがあるのか、またそれによってつくられる地形とは?
大雨と川の関係は?などなど、宮地先生のわかりやすい講座がつづきます。
さて!次はお待ちかねのみんなが大好きな実験です。
模型をつかって、川の流れや地形のでき方の様子を観察してみましょう!
砂を入れたバットに、雨をイメージした水を流していきます。
「緩やかな斜面」と「急な斜面」に雨が降って来た時、川がどう流れるのか?
その川の流れによって地形がどうできるのか?
同じ川の流れでも緩い斜面、急な斜面とでは、どうちがうのかをみんなで観察しました。
先ほど見てもらった実験を参考に、自分が住んでいる町だと過程して幾つかの場所に旗を立て、「自分だったら、どこに住みますか?」を考えてもらいます。
それでは、雨が降り下流側へ流れていきます。
みんなが選んだ場所の地形は安全ですか?
さらに大雨で大量に川の水が流れていきます。
どうでしょう。
子どもたちからも「ああっ・・・・!!!」と思わず声が。私も大雨がもたらす災害についても考えさせられる場面でした。
さて、実験も終盤です。
先ほどの大雨がもたらした地質はどうなっているのでしょう。
上流と下流、それぞれの地質断面を確認して、川の水が運んできた土砂がどのように堆積したのか観察しました。
皆さん真剣に講座も聴いて頂き、実験も楽しんでくれました。
これまでの防災教育とはまた違った視点で、少しでもお手伝いでき感謝いたします。これからも、自分たちの住んでいる町に興味を持つことや調べること、そして理解することをこれからも続けてほしいと思いました。
吉野小学校の皆さん、ありがとうございました。
文責:小笠原