弊社では、平成29年2月3日にアンカー工のリフトオフ試験(SAAMシステム)の現地見学会を開催しました。見学地は高知県長岡郡大豊町南大王地区です。
まず、アンカー工とは、崩壊や地すべりを止める工法の一つです。斜面に小さい穴をあけ、その穴に強い鋼材やワイヤーを挿入し、その鋼材などの引張り強さを利用することで、崩壊や地すべりを止めます。また、抑止杭や土留め壁といったその他の工法と組み合わせて用いられる場合もあります。
次に、SAAMシステムとは、アンカー工の維持管理を行うシステムの一つです。アンカー工は古くなると徐々に力が低下する場合があります。アンカー工は、私たちの生活を守る重要なものなので、維持管理はとても重要です。
最近では、写真のようにアンカー材が完全に抜け出している状況等が報告されています。こうなってしまうとアンカー工は力を失い、崩壊が発生する危険性が高まります。
このような状態を未然に防ぐために、弊社ではSAAMシステムを導入し、アンカー工の維持管理を行っています。
現地見学会では、初めに南大王地区での概要説明を行いました。
その後、実際にアンカー工のリフトオフ試験を行いました。リフトオフ試験とは、アンカー工の材料を実際に引っ張ってみて、今の力を確認する試験です。
後付荷重計も設置しました。荷重計とは、アンカー工の力を測定することのできる測定器です。これを取り付けることで、力の変化を今後測定することが可能となります。
ここからは、入社2年目となる私の感想です。
現地見学会に参加して、災害を身近に感じることができました。これからも、災害にも関心をもって、仕事をしていきたいと考えています。
見学会や勉強会に参加すると、新しい知識を得たり、仕事に対する姿勢が新たになります。今後も、積極的に参加し、参加者とのコミュニケーションも大切にすることで、成長していきたいと思いました。
皆様、これからもよろしくお願いします。
SAAMシステムの詳細につきましては、以下のHPに掲載されています。参考にしてください。
LLCアンカーアセットマネジメント研究会
宮下