こんな現場です
今、私が担当している現場は、高知県吾川郡仁淀川町泉という標高600~750mに人家が20戸程ある山間集落地です。
この地区は、長さ600m、幅270m、平均層厚40mの非常に大きな地すべりブロックに位置し、「高知県指定地すべり防止区域」になっています。
泉という地名からもわかるように、ここには非常に豊富な地下水があり、深層のすべり面付近と浅層にも分布し、現在も活動中です。そのため、保全対象となる範囲内に4基の集水井が計画され、3基が本工事で終わるところです。
この内、末端域にある1基内の2段ある上段の(集水ボーリングL=70m×20本)が今回弊社が受注し施工している箇所です。
施工場所は、近隣及び上部に人家もあることから、防音対策として工事範囲内を防音シートで締切作業をしましたが、なにせ、今年の夏は暑く、防音シート内は50度以上で灼熱地獄でした。
その点、集水井内は、天然クーラーが効いた状態で常時23度程で超快適な温度(地上に上がってくるにしたがって暑~)でした。



地元の人から聞きました
月に一度、地元の方とのコミニュケーションを図るために、現場の情報を盛り込んだ「現場新聞」を一戸毎に配っていますが、その時に聞きました。(全然気にしていなかったので知りませんでした)
現場のほぼ南方向に東西に延びる標高1000m級の尾根が見えます。丁度、仁淀川町と津野町(旧葉山村)の境界付近に2006年に民間業者が建てた20基の風車が全て見えます。 横一列で全てが見えるのは、ここだけじゃないろうかと地元の方は言っていました。
この風車は、「葉山風力発電所」と言いますが、風車の羽根はヘリコプターで輸送したらしいです。
この場所へは、須崎市から197号線を通り津野町役場から約35分(津野町HP参照)で風車の下(風の里公園)まで車で行く事が出来ます。(私も昔行きました)


最後に
仕事柄、地すべり区域(山の上が多い)に行きますが、地元の方の話に耳を傾けながらゆったりと流れる雲、雄大な山々や自然を眺めて気持ちに余裕を持った仕事をこれからも進めて行きたいと思う現場でした。
2013.9.9 SUGIちゃん