先日、公益社団法人 地盤工学会四国支部会員で編成された東日本大震災第二次調査団の一員として、岩手県南部に赴きました。
2日間という短い期間でありましたが、調査団は3班に別れ、所属した調査班は、奇跡の松がある陸前高田市の気仙川右岸沿い、大船渡市の綾里地区、泊地区、越喜来地区、釜石市の唐丹町小白浜地区、本郷地区とまわりました。
調査班では、愛媛大学の岡村先生、徳島大学の大角先生の御二方と共に、主に河川堤防を中心に調査を行いました。また、合わせて土構造物の変状(鉄道盛土、道路盛土)についても調査をしてきました。
現地の状況ですが、TV等で被害状況を見ている方が多いと思いますが、現地を実際に見ると、TVで感じた被害以上にその甚大さを感じます。TVでは伝わらない、臭い、砂埃、昼間の市街地であるにも関わらず音の静けさ(建物等がないことから反響しない、立ち入っている人が少ないことから)などを実際に感じると胸を締め付けられるような心境でした。
下記の写真は陸前高田市の写真となります。
写真中央やや右に見えるのが、一本だけ残った高田松原の奇跡の松です。
気仙大橋の橋桁が流されており、復興の支障となっております。
上記写真は、気仙川河口部から約3.5km上流部の小嶋部地区の状況です。
津波は、気仙川で約7km程度遡上しており、河川沿いの構造物、家屋等に甚大な被害を与えております。
上記写真は、気仙川河口部から約4.0km上流部のJR東日本大船渡線の橋梁です。
橋脚、橋桁が被災しています。
他地域の写真はエントリーを変更して後日ブログに掲載いたします。
岡村