南海地震に関する講演会

先日(7/6)、高知県地盤工学研究会では、講演会を開催しました。
内容は、高知大学岡村眞教授による「西南日本沿岸湖沼に記録された過去6000年間巨大津波堆積物― 成果、これからの発展と問題点 ―」と高知県危機管理部南海地震対策課による「南海トラフ巨大地震による震度分布・津波浸水予測および被害想定について」でした。
岡村教授の講演は、現在研究している津波堆積物(湖や池の底に津波により流入した海砂や木片等が積もったもの)調査の成果についてであり、歴史に残っていない遠い過去の津波痕跡が斜面の池に残っていることから、現在想定されている規模の津波、もしくはそれ以上の津波もあり得るというものでした。
南海地震対策課の講演は、先だって発表された南海地震新想定を受けて検討を重ねている「高知県の対応」についてであり、特に長期浸水に関するものでした。
参加者は60名程度と少なかったのですが、質疑も多く、講演会は大成功でした。
さて、皆様、地震対策はお済でしょうか? 地盤に係わる仕事をしておりながら、私は何も準備ができておりません。反省です。
岡村教授の言葉の中に、これは以前の講演ですが、「標高が人の命を分ける」というのがありました。津波は確実に標高(地盤)の低いところを襲います。ご自宅の地盤高ぐらいは調べておいて損はないと思います。
                                NN(7/12)



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