こんにちは!
高知県より受注した長大切土のり面の業務で、先日、入社3年目に入った矢野君の現場研修を兼ねて行ってきました。 現場は、4月に完成した地研新社屋から車で西へ2時間40分のところにある北向きの斜面です。
現在、道路拡幅に伴う切土工事が始まった現場で、今回は、最上段に位置する延長20m程の切土のり面です。
現場到着後、まずはこの質問から!
( ˘ω˘ ) 矢野君、切土面に露出している岩盤にはどんな特徴がありますか?
(; ・`д・´) 砂のような粒が見える岩と粒が細かく見えない岩が交互になっています
( ˘ω˘ ) そうですね!では、これらの岩種は何かわかりますか?
(; ・`д・´) はい!土の粒が見えるのが砂岩で、あまり見えないのは泥岩でいいと思います
( ˘ω˘ ) はい、正解です。3年目に入ると優しい質問でしたね。
全体的にみると泥岩が主体に分布しているので、『泥岩優勢砂岩・泥岩互層』でいいと思います
次は岩盤の走向・傾斜を見ていきましょう!
この岩盤が堆積した面の方向と、その面の傾斜方向がどうなっているかわかりますか?
( ˘•ω•˘ ).。oஇ ちょっとわかりにくいです
( ˘ω˘ ) 近くでみるとわかりにくいので、少し離れて全体を見れば何となく見えてくると思いますが、どうですか?
(; ・`д・´) 何となく見えてきました。切土のり面の右から左方向に堆積面が連続しているように見えます
これが岩盤の走行だと思います。それと堆積面は切土面側(北側)に傾いているように見えます
( ˘ω˘ ) いいと思います!
それでは、代表的な箇所をクリノメーターを使って走向・傾斜を確認しましょう
クリノメーターの長辺を堆積面に密着させて、水準器が水平になるように固定します
Nを基準にN〇〇°EまたはWと記録します
この方向が岩盤の走向となります
次にクリノメーターの長辺が傾斜方向に向くように密着させ、この時の角度を〇〇°NまたはSと記録します
※クリノメータとは
地層や節理、のり面などの傾斜角を測定する計測器です。
地質調査では、地質構造の把握や斜面の安定性評価に必要な基礎データを取得するために使用します。
(; ・`д・´) 岩盤の走向はN80°E、傾斜は74Nです
( ˘ω˘ ) はい、いいと思います
堆積面の走向は概ね東西方向で北側に傾斜しています。切土のり面は北向きなので、地質構造は切土のり面に対し流れ盤構造 とな ります。
( ˘ω˘ ) 今回は、切土のり面に分布する岩盤の特徴と地質構造について研修を行いました。
切土のり面の調査では、地質構造や湧水・のり面の変状状況などを確認し、計画されているのり面の勾配や対策等が妥当で、安全に施工ができるかを地質的な視点から評価することが重要です。特に、地質状況が悪い箇所や、将来的に変状が発生するリスクが高いと判断される場合には、計画の見直しや追加調査の提案を行います。これも私たち技術者の大切な役割の一つです。現場ごとに地質条件は異なり、経験を積むことで判断力や技術力も向上していきます。これからもさまざまな現場を経験し、多くの知識と技術を身につけながら、自身のスキルアップにつなげていってほしいです。
― 本日は、お疲れさまでした ―