液状化現象ってどんな現象?

液状化現象とは、地下水を含んだ砂地盤が、地震の振動によって液体状態になることを言います。
液状化のメカニズムは
(1)地震前の砂
 地震前の砂粒は、細かく見るとあるところではくっついたり、あるところは離れたりして、不規則な隙間があるような状態です。その隙間を水が埋めています。
(2)地震時の砂
 一旦地震により、ゆすられるとくっついた砂粒がバラバラに離れ、水の中で自由に動くようになります。この状況が液体状態です。
(3)地震後の砂
 地震が収まると、自由に動いていた砂粒は、下へ下へと沈んでゆき、上には水がたまった状態となります。



液状化のメカニズム
出典:日本建築学会「小規模建築基礎設計指針」,p.88,2009


液状化のメカニズムは、砂が液体状態になることによって重たい建物や構造物が沈み込んだり、傾いたりします。中が空洞で軽いマンホールや下水管、ガス管は浮き上がります。発生しやすい場所としては、海に近い河川の河口付近や埋立地、港湾地域等が挙げられます。
液状化する地盤は決まっています。まず、砂浜にあるような粒のそろった「細かい砂」からなる地盤です。そして、地下水が高いことが条件となります。砂があっても、地下水がなければ心配ありません。
現在では、費用は掛かりますが、事前対策や事後対策補修ができます。
3月の東北沖太平洋地震では、震源から遠く離れた千葉県の浦安市(東京ディズニーランド駐車場等)でも液状化現象が発生し、建物は傾き、ライフラインに大きな影響を与えました。

高知県内の液状化危険度マップを閲覧できます
ここをクリック



CONTACT

お問い合わせ・ご相談などございましたら、
電話またはメールフォームからお気軽にお寄せください。

住宅事業部直通

088-872-3815 営業時間 8:30〜17:30